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見事な菅本康之『モダン・マルクス主義のシンクロニシティ』、彩流社、2007年。人文/社会

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販売価格：: ￥5610税込
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商品の詳細

副題は「平林初之輔とヴァルター・ベンヤミン」。博士論文が書籍化されたものですが、平林という、今はあまり注目されることがなくなった論客に注目し、ベンヤミンの思考との同時性を考察するという、画期的な視点から書かれた本です。\r\r20年代から30年代にかけてのマルクス主義が、政治的な前衛と芸術的な前衛の関係をめぐって豊かな言説圏を形成していたことは周知の通りですが、その中で重要な役割を果たしたにもかかわらず、若くしてパリで客死した平林にここまで深くコミットした書籍はなかったのではないかと思います。その衣鉢を継いだといえる部分もある花田清輝や、その周辺の当時の論壇の重要人物たち（中野重治、大杉栄、グラムシなど）、あるいは同時代の芸術運動シュルレアリスムとの関係など、著者の思索は多方向に延びています。\r\r時折挿入されているパリの街の図版は、著者自身の撮影によるもので、パリという街を媒介にした平林とベンヤミンの思索の交錯もまたよみどころかもしれません。\r\r新品のままに保管されていた本なので、コンディションは極めて良好です。奥付きのページの上部にちょっとした汚れがありますが、それが唯一の汚れらしきもので、あとは、傷も書き込みもありません。出版社の読者カードも挿入されたままです。写真でご確認ください。\r\rすでに入手が難しくなっている本のようで、高値安定のようですが、できるだけお求めやすい価格に設定しました。

カテゴリー:	本・音楽・ゲーム>>>本>>>人文/社会
商品の状態:	未使用に近い
配送料の負担:	送料込み(出品者負担)
配送の方法:	佐川急便/日本郵便
発送元の地域:	京都府
発送までの日数:	2~3日で発送